ポジティブ英語

「悲しみに暮れていないで」なんて言わないで。不適切な感情なんてないから。障害児を産んで悲嘆の沼にいる人のそばにいる人へ。

「悲嘆」について。疾患のお子さんを持つ方、海外患者会から情報収集をすることができます。

障害受容×言葉の紹介15

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シホっぴ
シホっぴ
今回は「グリーフ(悲嘆)」についてです。障害児の親になって悲しみの淵にいる人に、どんな気持ちも、allow yourself to grieve、感じて大丈夫、と伝え、聴くlistening ears耳をもてる人になりたいなって思って書いてみました。

今回の文章は、LGBTQ+の子供を育てる親御さんの会に上がっていた文章からとっていて、LGBTQ+の部分をアイカルディ症候群のような重度心身障害児に読み換えています。

どちらのグループの親御さんも共通するチャレンジに立ち向かっていて、このアドバイスを受け取ってもらうことが必要で適切だと感じましたので、共有します。

**I copied this from a support group for LGBTQ+ parents and changed the term LGBTQ+ to disabled or Aicardi syndrome to suit our population. It struck me how similar the challenges are and how appropriate the advice is for both groups of parents.

障害のある子どもを授かって悲嘆するのは不適切か

Some people think sadness and grief about kids with disabilities is inappropriate. 

障害のある子どもを持つことで、悲しさ、悲嘆、グリーフなどの感情を持つことがありますが、そういった感情を、持つべきでない、(子供を前にして)不適切、と考える人が、時折います。

BUT grief is connected to many things and grief (although not all parents of our kids experience it) is a fairly common experience for many parents of disabled kids. 

しかし、グリーフというのは、切り離せない感情で(もちろん障害のある子どもの親たち全員が全員、悲嘆にくれる、という経験をするわけではないのでしょうが)、多くの障害児をもつご両親が、(珍しいことでなく)割と一般的に経験する気持ちです。

Grief is very common when we face unexpected, big life changes or stuff that scares us and it does not help anyone to tell them they shouldn’t grieve or to chastise them for having sad feelings. It doesn’t make the grief or the sad feelings go away and it certainly does not help anyone process their feelings in a healthy way so they can move forward in a healthy way. 

予期しないこと、私たちを恐れおののかせるような人生を変える出来事に直面したときに私たちはグリーフという感情を感じます。

誰かが、悲嘆にくれていることを、そんなに悲しんでいないで、そうするべきではないですよ、などと言ったり、まして、悲しいという感情を抱いている人を𠮟責する、非難するということ(が往々にして起きることがありますが)は、まったく誰の助けにもなりません。(前向きに考えるべきだ、という押し付けは良くないです。)

悲しみというのは、そんな方法では消えてなくなりません。感情を健康的な方法で、建設的に、処理、プロセス、することこそが前に進む手助けとなります。

In fact, if we tell moms of kids with disabilities that they shouldn’t grieve it will probably only increase their time of grieving. 

実際、もし、障害のある子どもを産んだお母さんに、「悲しみに暮れていないで」などと言ったとすれば、どうなるでしょう。おそらく、悲しみの沼にいる時間をむしろ延ばしてしまう、そういったことにさえなるものなのです。

Of course, it’s important that moms of disabled kids don’t get stuck in the grieving stage and so, sometimes, we gently challenge one another … but, as long as members of our group are open to learning and growing while they work through their grief they should feel okay to share their grief here. 

もちろん、悲しい気持ちのステージにいつまでもはまってしまって抜け出せないときなんかに、優しく「どうしたの」と(そのステージから出てこれるように時に叱咤し)促してあげる、ということは大切ではあります。

悲嘆の気持ちをオープンに話し学び成長しようとしている限りにおいては、です。こういった感情を感じることは自然なことで話すことは大丈夫なこと、こういう安全な環境でグリーフから抜け出すのをお互いに助け合うことはいいことですよね。

It’s important to remember that feelings are not bad – they just are. 

ひとつ覚えておくべき大事なことは、さまざまな気持ち、そのものに、いい感情、悪い感情というのはないということです、ただ、そのままに、そのままに受け止めることが大切であると覚えておくといいかと思います。

WHAT MATTERS IS WHAT WE DO WITH OUR FEELINGS AND HOW WE HANDLE THEM. 

重要なことは、その気持ちについて、何をするか、どのように扱ってあげるか、ということでしょう。

If we don’t work through our feelings in healthy ways they are likely to come out in unhealthy ways and possibly hurt those we love and care about. 

もし、建設的な方法で気持ちをそのままに感じて受け止める等のするべきことを軽んじるようなことがあれば、不健康な形で弊害があらわれるでしょう、おそらく、大切な人を傷つけてしまうかもしれないです。

Over and over again I see the moms in this group handle their grief in healthy ways – they share, they give themselves room to process their feelings, they are open to guidance and wisdom and in the meantime they are loving and supporting their kids well. 

何度も何度も、このグループには、悲嘆をうまく向き合っている、ママたちがいるのを見てきました。

共有し、十分に気持ちをプロセスする時間をとって、賢い先人のアドバイスを心を開いて聞いて、そうやって自分の心を保ちながらも、しっかりと子供たちへのケアを忘れず愛してサポートしてあげているママたちを見ているのです。

Nothing is more important to me than helping moms of our kids be the best moms they can possibly be for their kids. I want that for every mom and for their kids. 

子供たちのお母さんたちを助けることが私にとって一番大事です、それ以上に大事なものはありません。というのも、子供たちにとってベストな状態のママでいることが本当に大事だからです。

It’s important for moms of kids with Aicardi syndrome to put in the needed work to process their feelings and fears right away. Our kids need us to be our best as soon as possible. They desperately need us to get to the place where we wholeheartedly affirm and celebrate them 100%. They need to see and sense how proud we are of them. 

障害児のママたちが、さまざまな想いにぶつかったとき、気持ち、怖い気持ちを、プロセスすること(善処することで前に進む)直ちに即座に取り掛かることが大事だと思っています。

我が子たちは、私たちお母さんたちができる限り最速でベストな状態になること、を必要としていますから。

子供たちは、お母さんが子供たちのことを心から前向きな100%の気持ちでアファメーションできる、存在を認め祝福できる、という精神的な状態にたどり着くことを、心から求めています。

子供たちは、お母さんが、どんなにか子供のことを誇らしく思っているか、というのを見て、感じたいのではないかと思うのです。

Moms of kids with disabilities need a community where they can work through their feelings and fears in order to be their best self for their kids. And they will be less than their best if they aren’t able to process their feelings and fears in a healthy way. I want this Facebook group to be that kind of community.

障害のある子どもをもつお母さんには、子供たちのためにとってベストな自分であるためには、様々な感情、恐怖という感情をプロセスするそういったコミュニティ居場所が必要です。

気持ち、怖れを健全な方法で善処できないことには、ベストな状態より少々劣った状態で子育てを行うことになります。なので、このグループがそういった場所になってほしいのです。

どんな感情を持ってもいい。listening ears聴く耳を。

障害のある子どもを授かった気持ちと、どのように向き合っていくのか。

子供のためにいつまでも悲しみに暮れていないで、なんて軽々しく言うべきではないことが分かりました。こんなことを感じていいのかという自信も持てないで吐き出せないでいる人が、苦しみの片鱗を見せているならば、その感情は大いに結構、その感情に浸かる時間を持たせてあげるほうがよっぽどいいかもしれないです。

no set timeline for healing 癒されていく受け入れいくのに決まったタイムラインなんてない。acknowledge any emotions without judgementどんな感情も批判せずに感じることをゆるしてあげる、悲しみ、怒り、困惑、たとえ、どんな気持ちだったとしても受け止める。

悲嘆の淵にいる人のそばにいる人には、正論よりもlistening ears聴く耳、そういう能力が求められているのではないでしょうか。その苦しみを悲嘆を聴いてあげるだけでいい。きっと、どこにも吐き出せない黒々として気持ちをあなたの前で吐き出せれば、心の底にある、子供のために本当はどうありたいか、どうあるべきと思っているのか、自分の感情と折り合いをつけて前に進む力を引き出せるのではないでしょうか。

北風と太陽を思い出しました。太陽になれたらいい。

シホっぴ
シホっぴ
グリーフ、今回は、こうであると思い描いたものが崩れるときのロス、について書きました。グリーフは亡くす時のことだけではないのですね。引き続きもっと書いていきたいと思います。

今回は、感情を出すことで前に進んでいくことがとても大切であるということ。早め早めに感情を丁寧に扱ってあげることは大切なのだよ、という記事を紹介しました。

日本人は、reserved 控えめで感情をvent吐き出すことを遠慮しやすいと思いますが、being vulnerableありのままのこんなことまで考えている自分を見せること、ってやっぱり大切だな、って思っています。

どれだけ力になれるか分かりませんが、シホっぴと一緒に英語で前向きになる言葉を読んでみたいなっていう方がいましたら、ご相談お待ちしています。テーマを決めて、素敵な英文を読み合わせるオンラインサロンを開催したら、とっても楽しそうだな、と思っています。シホっぴは永遠の英語学習者ですので、全然偉そうなことは言わないですよ、安心してお越しいただきたいです。

いろいろな気持ちと折り合いをつけて、麗しくしなやかに生きてきたたくさんの障害児家族を見てきた今、一番言いたいことは、If your heart is heavy, we’re holding you in ours.

シホっぴ
シホっぴ
インスタで、期間限定1日1投稿を始めました。よかったらみてください。

インスタはこちらより

ではでは。