ポジティブ英語

心のもろさ。

心のもろさ

障害受容×言葉の紹介4

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シホっぴ
シホっぴ
今回は、vulnerability心のもろさ、について書きたいと思います。

Can I please stop associating strength with someone’s ability to smile through tears and suffer in silence? Strength is being brave enough to talk about what’s hurting you on the inside.

本当は涙や苦しみがあるのに黙過して笑顔をみせるという力を強さと関連付ける、寡黙に耐えている人を強いですねと呼ぶのをお願いだからそろそろやめにしませんか。

代わりに、苦しみを、何があなたの心を苦しめているのかということを臆せずに話すことができる勇敢さを、強さと呼びませんか。

非常に重要なコンセプトです。

内面の苦しみをさらけ出すことができれば、そういった感情にふたをしないで向き合うことができれば、何が起きるのでしょうか。興味をもってよんでいただけると嬉しいです。

ブレネー・ブラウン(Brené Brown)さん

ブレネー・ブラウン(Brené Brown)さんは、ヒューストン大学ソーシャルワーク大学院の研究者で、勇気・心の弱さ・恥・共感などについて研究を行っている方です。彼女のTED登壇したスピーチの一つ(Ted Talkのなかで最も再生回数の多い動画のひとつです)、「傷つく心の力」the power of vulnerability について今回は書きます。

↓英語のスピーチを聞きたい人はこちら

the power of vulnerability (傷つく心の力)訳

the power of vulnerability
©Brené Brown

Vulnerability

(脆弱性、もろさ、傷つきやすさ、と訳されます)とは、being seenさらけだすこと、being honest自分の弱さを人に見せる、弱さと向き合って認めること、と言いましょうとBruneさんは提案しています。

Vulnerability is not a weakness.

(多くの人がそのように考えるが)vulnerabilityは弱さではありません。

Vulnerability is the birthplace of innovation creativity and change.

むしろ、イノベーション、クリエイティヴィティ、チェンジがうまれる場所なのです。

To create is to make something that has never existed before. Adaptability to change is all about vulnerability.

何か今まで存在しなかったものを創るだとか、新しい変化に適応すること、というのは、vulnerability(傷ついてしまうかもしれないという恐怖やリスク)を伴います。

What you realize is that connection is why we are here. It’s what give purpose and meaning to our lives.

関係性(the ability to feel connectedつながっているなと感じられること)が生きることの理由であり、関係性が生きることの目的や意味を教えてくれるのです。

The people who have a strong sense of love and belonging believe they’re worthy of love and belonging.

つながりを強く感じている人たちは自分が愛されるに値すると信じていました。

And so those folks had, very simply, the courage to be imperfect.

不完全であってもいいと思える勇気を持っていました。

They had the compassion to be kind to themselves first and then to others.

他者への思いやりももっていますが、まずは自分に対する思いやりをもっていました。

They fully embraced vulnerability. They believed that what made them vulnerable made them beautiful. They thought this was fundamental.

心のもろさをうけいれていたのです。自分たちの心をもろくするものこそ自分たちを美しくすると。

The biggest casualty of trauma is I can’t be vulnerable.

【障害児の子供を授かる、というのはトラウマティックでもあります。】 トラウマの最大の巻き添えは、vulnerability傷つく心:私は傷ついてはいけないんだ、傷つきたくない、という思い込みです。

You cannot selectively numb emotions. So when we numb those, we numb joy, we numb gratitude, we numb happiness. And then we are miserable.

感情は選択的には麻痺させられないのです。だから、そうした気持ちを麻痺させるとき(傷ついているのにその事実と向き合わないこと)、同時に喜びや感謝の意や幸福も麻痺させてしまうのです。それではみじめです。

We perfect, most dangerously, our children. “You know what? You’re imperfect, and you’re wired for struggle, but you are worthy of love and belonging.” That’s our job.

私たちは、非常に危険なほど、子供たちに完璧を求めてしまいがちですが、(完璧な赤ちゃんを授かったなどと妄信するよりもむしろ)ねぇ知ってる、あなたは完璧じゃない。

生まれた瞬間から苦しみを背負っている。でもね(不完全である)あなたは(そのままで)愛されることや帰属することに値する存在なの。こう言ってあげるのが私たちがすべきことです。

I’m just so grateful, because to feel this vulnerable means I’m alive.

心のもろさを感じることができるなんて、生きている、って感じがして、感謝の気持ちがわいてきますね。

And the last, which I think is probably the most important, is to believe that we are enough.

そして最後になるけれど、もっとも重要なことは、自分はよくやってると信じることです。

シホっぴ解説

シホっぴ
シホっぴ
ものすごく面白いなと思ったのは You cannot selectively numb feelings. のところです。 

辛い部分を見ないようにしようと鈍化させようとする、しんどい部分を隠しつづけること、そのように自分でしてしまったり周りから求められることはヘルシーではないんですね。

喜びjoyや感謝gratitudeという気持ちに距離を感じている人は、まずは、一番大変な部分を話しはじめるところから始めてみるといいかもしれませんね。

障害受容が進むと、人とのつながりを強く感じるようになるし、感謝の気持ちに敏感になります。


You are enough. The breakdown babes. We are falling apart and feels fantastic.

みんな、十分にやっているよ!

ばらっばらになっちゃうことすらも人生の醍醐味だよね、ファンタスティック!

男性脳、女性脳の違いによるもの

ところで、特に、男性、パパたち、祖父たち、また、兄弟児たち、会社や社会や学校という場所で一日の大半をすごす彼ら。

彼らは、気持ちについて話す機会、共感を求める機会が圧倒的に少なく、主たるケアギバーである母(患者会や医療者との関わりを中心的に築くことになるので、日常的に気持ちの整理をする機会が与えられているーオープンネスの程度は個人によるものの)とは全く別の旅をすることになります。

そうであるがゆえに、あるいは男性脳、女性脳の違いによるものかもしれないけれど、障害受容との付き合い方には違いがあるように思います。

シホっぴ
シホっぴ
心のもろさ、vulnerabilityを認めることは、敗北ではありません。 


Vulnerability is the birthplace of innovation creativity and change.

むしろ、イノベーション、クリエイティヴィティ、チェンジがうまれる場所なのです。

では、このへんで。