ポジティブ英語

多くの人がとても苦しんでいて、十分にサポートを得られていない。と、そういう声もあるでしょう。

多くの人がとても苦しんでいて、十分にサポートを得られていない。と、そういう声もあるでしょう。

障害受容×言葉の紹介13

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シホっぴ
シホっぴ
今回はエルマ・ボンベックさんの有名な詩を紹介します。

1993年発表の詩で、1980年代から出回っているといわれている30年以上愛されている詩です。

障害児子育てをしながら、英文にも触れていると、目にする機会が複数回あったので、今回はこの詩を紹介したいと思います。

キリスト教(カトリック)の考え方が出てくるので感じ方はいろいろかもしれませんが、日本でも、池川明先生の「ママのおなかをえらんできたよ」という本や胎内記憶の考え方は障害のあるなしにかかわらず人気なので、こちらの詩も気に入る方が多いかなと思います。

(最後に、障害児の親になるというのは、とても難儀なので、選ばれた、などと言われて、傷つくこともあるよ、そのような重荷を一定の人に押し付けてはいないだろうか、押し付けることを助長しないだろうか、という話しもします。)

まずは、美しく書かれている言わずと知れた詩を。

Published in the Today Newspaper Sept. 4th, 1993

Did you ever wonder how mothers of disabled children were chosen?

障害のある子どもたちの母がどのように選ばれるのだろうと思ったことはありますか。

Somehow I visualize God hovering over the earth selecting his instruments of propagation with great care and deliberation.

神様の御心が叶うように神様が地球の上から慎重に検討している姿が思い浮かびます。

As He observes, He instructs His angels to make notes in a giant ledger. 

神様がこの星をじっくり眺めながら、天使たちに指示をし、台帳に書かせます。

“Armstrong, Beth; son. Patron saint…give her Gerard. He’s used to profanity.”

「あの人には息子を。守護聖人はジェラード。」

“Forrest, Marjorie; daughter. Patron saint, Cecelia.”

「あの人には娘を。守護聖人はセシリア。」

“Rutledge, Carrie; twins. Patron saint, Matthew.”

「あの人には双子を。守護聖人はマシュー。」

Finally He passes a name to an angel and smiles, “Give her a handicapped child.”

ついに神様は、天使に名前を伝えながら、微笑みをみせて、こういいました。

「彼女には障害のある子どもを与えよう。」

The angel is curious. “Why this one God? She’s so happy.”

天使は気になりました。「どうしてこの人になのですか、とても幸せそうな人ですね。」

“Exactly,” smiles God, “Could I give a handicapped child to a mother who does not know laughter? That would be cruel.”

神様は、「まさしく」と笑顔を見せてこう続けました。

「障害のある子どもを、笑顔のないお母さんのところにあげられると思うかい?それではかわいそうだよ。」

“But has she patience?” asks the angel.

天使は、応えました。「でも、この人は忍耐強いでしょうか。」

“I don’t want her to have too much patience or she will drown in a sea of self-pity and despair. Once the shock and resentment wears off, she’ll handle it.”

「私はね、お母さんには、忍耐強すぎては欲しくないな、忍耐強くありすぎてはだめだと思っているんだよ。さもないと自己憐憫と絶望で深い海におぼれてしまうからね。ショックをうけて憤慨するだろうが、それが徐々に落ち着くと、きっとうまくやるよ。」

“I watched her today. She has that feeling of self and independence that is so rare and so necessary in a mother. You see, the child I’m going to give her has her own world. She has to make her live in her world and that’s not going to be easy.”

「今日お母さんを見ていたのだがね、自分というものがあって、独立心旺盛。お母さんに必要なものを備えているよ。

私が与えようとしている子供には、その子供自身の世界がある。お母さんは、この子をその子の世界観で生きさせる。簡単なことではないよ。」

“But, Lord, I don’t think she even believes in you.” God smiles, “No matter, I can fix that. This one is perfect – she has just enough selfishness.” The angel gasps – “selfishness? is that a virtue?”

「でも神様。このお母さんは信心深いようにも見えないのですが。」神様は笑顔で答えました。

「気にならない。ちょっと自己中心的だね。完璧だね。」天使は息をのんで聞き返しました。「自己中心的?それって美徳ですか?」

God nods. “If she can’t separate herself from the child occasionally, she’ll never survive. Yes, here is a woman whom I will bless with a child less than perfect. She doesn’t realize it yet, but she is to be envied. She will never take for granted a ‘spoken word'”. She will never consider a “step” ordinary. When her child says ‘Momma’ for the first time, she will be present at a miracle, and will know it!”

神様はこくりとうなずきました。

「お母さんが自分を大切にして子供から時々離れる、そういうことができないとね、頑張り続けるのは大変だから、生き延びることすらできなくなってしまうよ。

そう、この方に完璧ではない子供を授けたんだよ、彼女はまだ気がついていないけど、みんなから羨ましがられるだろうね。

彼女は、子供が話す言葉ひとつひとつを決して当たり前に思うことはないだろうね。子供がひとつひとつ達成することを当たり前と考えることは断じてないだろうね。

もしも、ママと初めて呼ばれることがあれば、それは紛れもない奇跡の体験なのだ、奇跡体験のさなかにいることを悟るだろうね。」

“I will permit her to see clearly the things I see…ignorance, cruelty, prejudice….and allow her to rise above them. She will never be alone. I will be at her side every minute of every day of her life, because she is doing My work as surely as if she is here by My side”.

「このお母さんには、無知、残酷、偏見、こういったことをクリアーに見るという力を与えよう。

でも、こういったことを乗り越える力も与えよう。決して一人にはならないよ。いつでも、毎日毎分、そばにいて見守ってあげるからね。

なぜならば、彼女がしていることは、神様の仕事そのものだからね。私のそばにいるかのように、彼女には、神様の仕事をしてもらおうと考えているからね。」

“And what about her Patron saint?” asks the angel, his pen poised in mid-air.

God smiles, “A mirror will suffice.”

「守護聖人については?」(カトリックで神とのとりなしを行うと考えられている聖人)と天使が聞きました。神様は宙にペンを止めて、笑顔で言いました。

「鏡があれば十分だ」(鏡に映るお母さんそのものが守護聖人である、という意味)

シホっぴから一言

シホっぴ
シホっぴ
翻訳を要約しますね。

鏡をのぞいてみてください。

神様が、どんなことを期待してあなたのところに障害のある子どもを授けているのか。

あなたは守護聖人。あなたは自分だけの時、幸せだった。

自分があって、独立心があった。好きなことをして、笑顔が素敵な人。思いもよらぬことが起きて、神様は障害のある子どもを送ってきた。混沌の中に放り込まれた。

一体神様は何を考えているのだろうかと、一体こんな困難をどう乗り越えたらいいものかと泣いて神様を責めた。

でも奇跡の連続に触れ続ける障害児子育てをしているうちに分かった。神様が神の御業をあなたを通して行っているのかもしれない。

シホっぴ
シホっぴ
多くの人が好んでいる詩ですが、そうでもない人も少なくない詩です。

The language is outdated and the tone is religious. Dads and carers are omitted. Many love it, just as many don’t. 

ちょっと言葉が古臭さがあって、宗教的なトーンで書かれていますし、父親やケアにあたる人が抜かれて書かれています。

Perhaps some of us are lucky enough to have learnt such a lot from our children, sat back and allowed them to teach us, that they have made us just a tiny bit wiser and stronger, more resilient than we were before they were born. It’s not always the case, many of us feel overwhelmed and under-supported. 

もしかすると、いくらかの人は、とても幸運で、子供から学ぶことは大きいと言って、以前より賢く強く忍耐強くなれた、と、この子を授かって、良い人間になったというでしょう。

でも、そういうケースばかりではないでしょう。

多くの人が、とても苦しんでいて、十分にサポートを得られていない、と、そういう声もあるでしょう。

ちょっと守護聖人の部分が私には(多くの日本人にとっても同じでしょうか)わかりにくさがありましたが、みなさんの心にはどう届いたでしょうか。

あの笑顔のお母さんなら、周りの人を頼りながら、海におぼれることなく、子供を育てるでしょう、って神様が選んでくれたんだったら、私、とても嬉しいです。

この、ちょっと自分のことも大事にできそう(just perfectly selfish)、だから心配がない、って書いてくれているところに希望を感じています。

シホっぴ
シホっぴ
息切れしないように、ぼちぼちいきましょう!Ask for help! 助けを求めてね。

ではでは。