ポジティブ英語

愛について考える、人生の正午、しほっぴ。

愛について考える、人生の正午、しほっぴ。

障害受容×言葉の紹介29

☆<障害受容×言葉>の一覧はこちら
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シホっぴ
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今回は最近見ているもの、読んでいるものについての記事です。

モダンラブ

ニューヨークタイムズの恋愛相談コラムをもとにしたドラマモダンラブ(英語版)、が非常に気に入っています。毎話、グッときていて、毎話毎話フィーチャーしたいくらいです。そうもいかないので、ぜひお時間ある方はご覧くださいね。そして、これが別にモダンラブの数あるエピソードの中で一番のシーンとかではまったくないのですが、、

ひとつ出てきたシーンを。

とても魅力的な女性とのデート初日。スムーズな会話。しかし、ここぞのところで大けがをしてしまって大量出血し、救急車で(パンツ1枚をやっと身に付け lol お察しください)搬送されることになる男性。かっこいいところを見せられなかった男性。まだ彼女でもない(手の届かないような綺麗な)女性は終始付き添い、献身的に介助します。車いすを押されながら、彼はこう言います。

Do you ever wonder what kind of disabled person you’d be?

もし自分が障害者だとしたら、どんなタイプの障害者になるかな、って考えたことってある?

I’d be consumer by anger and self-pity. I’d certainly became an alcoholic. I’d spend years in pointless litigation. And then, if any woman ever showed me any kindness, I’d make them regret it instantly. Like I’d willfully mistake it for romantic attention, and then I’d become enraged if they didn’t follow through. 

自分はね、きっと怒りと自己憐憫で苛まれる。ほぼほぼアルコール依存症にもなっちゃうね。無意味な訴訟に何年も時間を使うだろうし。加えて、もし女性が少しでも僕にやさしさを見せようものなら、その人をきっとその瞬間に後悔させる。気があるから、僕にやさしくしてくれた、そうなんだよね、っていう迷惑な勘違いを意図的にするんだ。そして、女の子に気がないことが分かったとたんに激怒するんだ。

You’d be an inspiration. You’d adjust really quickly. You’d throw yourself into advocacy. You’d be on the Paralympic archery team. There’d be TED Talks  and cosmetic contracts. You’d be like completely redefining beauty standards for the 21st century. 

一方で君はね、みんなにインスピレーションを与えるだろうね。きっとすごく早く適応して、きっと積極的に支援活動に精を出す。きっと、アーチェリーのパラリンピックチームなんかに所属するんだろうな。そして、TEDトークのスピーカーとして登壇。美容関連の契約もとりつけて、21世紀の美の基準に疑問を投げかけて、再定義したりするような人だ。

シホっぴ
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(そうかなぁ、と過大評価に戸惑い笑っている彼女)こんなキュートな会話って日本ではあるかな。

初デートで救急車のカップル。思っていたのと違う状況。まだまだよく知らない者同士のこの2人の会話が、なんだか、どうしても忘れられなくて、障害児ママ的に気に入っているので共有してみました。

なんだろう、障害のある人がずっと身近なのかな、なんだろう、なんで私がこの会話で心が弾むのか分析しきれていませんが、so cute. 障害があるけど、みんなに見えるところで自己実現している人物像、そういうフィギュアがそもそも複数いること、が前提にないとこの会話が生まれないな、なんて思うのですよね。

こういう障害者のタイプ、きっと僕は前者だけど君は後者だ、みたいなのが会話になっていい、これがタブーじゃない、そういうところにモダンを感じたのかな。会話に上がってきていいことはもとい・それがワンシーンとして切り取られてさえする、これもいいんだ、っていうのの広がりを感じるときに、おぉ、いま私は2023年に生きているー!なーんて感じます。

きっと赤でも青でもなくて、もっともっと虹色で、自己認識の性にゆらぎを感じているとかつきつめて考えるとアセクシュアルかもとかアロマンティックかも、とかそういうのもカミングアウトしていいんだ、っていうのもだし、たとえば、普通に生理について日常会話で男性上司の前でも話す子が出てきていたりしていて、このへんの更新がどんどんされていて、おぉ、2023年もこの先もとっても楽しそうだなって思っています。

ちなみに、米国のevening news夕方のニュースをよくみるのですが(主にNBCとPBSを見ます)とにかく障害のある人の活動の特集はしょっちゅう(毎日レベル)で、自閉症の子のすばらしいアチーブメントだったり、がんサバイバーの方の活動だったり。日常的にも、〇〇の啓蒙・啓発の日、だったりが日常生活にめちゃめちゃ出てきます。

スペシャルニーズのある子ども、いう言い方が日本でも浸透してきた気がしていて素敵だなと思っているのですが、更に踏み込んで、Differently abledという言い回しが最近多い、と感じています(英語上級学習者として多聴しているしほっぴの個人的な印象)。

Disabledではなくて、違った=differently、才能がある=abled、という表現です。こういった言い回しを、euphemism=婉曲表現、といいます。そんなに包んで言ったら、一体なんのことだか分からないよ、っていう感じでもあるのですが、なるほどねと思うような表現がいろいろと存在しています。euphemismについては、超面白いので、機会があったら広げて書きたいです。ポリコレ(Political correctness)、についても然りです。

共同生活を送る恋愛バラエティ:あいの里。

ちなみに、(モダンラブファンの)わたしのまわりで流行っているのは、あいの里。モダンラブも見てね、と返すのですが、あいの里にはまっている人がとても多い印象。

シホっぴ
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同年代の友人の一押しはこれ。

「あいの里」 35歳から60歳の男女が人生最後の恋を求め共同生活を送る恋愛バラエティ こぞって友人がこれをみております、笑。

ユングによると人生の正午が40歳。

そう、“人生の午後“がスタートする年齢に足を踏み入れているからでしょうか笑。

毎話泣いている友人も・・・!

あいのり世代でもあるせいでしょうか。バッチェラーとこれを両方見ている人が多い印象です(私は時間が捻出できていなくて、いずれも見ていません←いい加減に早く見なさいと言われそう笑)。

私の母の一押しは、クドカン作品

私の母の一押しは「離婚しようよ」です。脚本は宮藤官九郎で仲里依紗と松坂桃李が主演。

母が最近見始めたのですが、古田新太も出ているし、仲里依紗は上手いし、超笑えるとのこと。間違いなさそう!です。

吉田拓郎の結婚しようよ、からタイトルはもらっているらしくて(本人許可あり)パロディ満載なのだろうか?間違いなさそうです(2回言いました笑)。

私の妹の一押し:プリンセスパワー。

私の妹の一押しはこれ。

「プリンセスパワー」 妹(女の子ママ)いわく、今時のプリンセスたちが出てきて、素敵とのこと。

シホっぴ
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プリンセスパワーのプリンセスたちはどんなキャラクターなのか気になりますし、テンション上がりそう!

私は、”ディズニープリンセスの変遷にみる(社会で描かれる)女性像の変化”、というテーマが大好物なので、とっても気になります。

(というと、説明を迫られることが多いので、)

超シンプルに書くと

①シンデレラ・白雪姫・眠れる森の美女(クラシックプリンセス)は、楽しそうに(文句言わず)歌いながら家事をする従順な女性像が描かれていました。白馬の王子様と出逢えることをひたすら待っています。寝ているときに勝手にキスされる(合意のない~)のとかって人権どうなっとる?

②そして、好奇心旺盛なアリエル・読書が好きな美女と野獣のベル・アラジンのジャスミンの登場です。この時代は、父親の抑圧や世間やしきたりに逆らい、好奇心に沿って学を身につけるプリンセスの時代が続きます。パワーを持ち始めた女性は煙たがられながら(いずれのプリンセスも変わり者よばわり)も逆境に打ち克つ様子が描かれました。

ちなみに、ベルは幽閉された状況で野獣に好意を抱いていて、ストックホルム症候群ではないかという有名な論争があります(エマワトソンは否定のスタンス)。この時代に描かれているものも、古く感じます。ちなみに、ジャスミンがズボン(初)をはいたことが画期的だったよ。

③ラプンツェルの登場です。出会った男をフライパンで殴り、外に出る方法を教えろと迫ります。いきなり恋に落ちたりしないんですね笑。お互いを助け合っていくうちに育まれる愛が描かれます。幽閉されているものの、多趣味で充実しています、素足でロングヘア、才能で生きてます感。

アナ雪では、エルサがアナに、出会ったばかりの男(ほとんど知らない男)との結婚は許しません、ぴしゃり、笑でした。クラシックプリンセス全否定です、笑。

ちなみに、日本とアメリカでは、ディズニープリンセスは誰か、の認定範囲が異なっています、端的にいうと、アメリカは12人日本では8人です。日本はポカホンタスとムーランとティアナとメリダの4人を入れていません。ホワイトスプレマシーかなと思わされます、有色人種・マイノリティのプリンセスが抜けているのです、一考の価値あるので興味ある人は見てみてくださいね。

④そしてそして、このところは、サイズ0(Sサイズ)の主人公ばかりではなくなっています。髪質も肌色もサイズも、多様なことに・・・!時代に合わせて変遷してきたディズニーキャラクターたち。これからも引き続き進化していくのだと思います。どうなっていくのか楽しみです。

ディズニープラスのアニメはこれ:ミラキュラス レディバグ&シャノワール。

私の好きなディズニープラスのアニメはこれ。画家の友人のお子さんがはまっていると聞いて見始めました。先日出会ったお友達のお子さんもファンでした。

「ミラキュラス レディバグ&シャノワール」 超かわいいです。

ロケーションはパリ、携帯やWi-Fiやライブストリームなどもばんばん出てきて今風。

英語学習者目線でも、かなりオススメです。表現の幅を広げたい人、単語拾いするのに★5です。

子供に英語で見せながら自分の英語学習タイムにしています。全然子供っぽくない話なので、飽きずに繰り返し見られます。スポッツオンー!今年のハロウィンはレディバグの仮装をしたいな、と実は真剣に考えています、笑。

今年一番の映画は「怪物」

「怪物」については、ネタバレ厳禁なので多くを書けないのですが、

(見終わった人は誰でもそう思うと思います、ちなみに、私は、あまりにも前情報がなかったしタイトルの印象から、松たか子の告白、みたいな感じ?サスペンス?ホラー?と思っていたのですが、全然ちがいました。怖いとかはないです。)、

ひとつ言えることは、人を理解すること、なんていうのは、とてもおこがましいことなんだなぁって思いました。

Perception(与えられた情報や持っている情報によって、同じ事象の捉え方は変わる)についての記事を以前書いているのですが、それを読んだ友人から勧められて映画館で見ました。

是枝監督作品は、ほぼ見ているのですが、これはすごかったですね。

シホっぴ
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脚本坂元裕二さん。そして音楽は坂本龍一さんなのです。圧巻。

見た人同士すごいすごいが止まらない映画もそうそうないです。見てください。

今年見た一番の映画その②は「エゴイスト」

1番が2個あるんですね、笑。

はい、そうですね。「エゴイスト」は、鈴木亮平すごいですね。

演技すごいです。愛。この映画は、愛、ですね。愛に尽きます。

印象的だったのは、阿川佐和子が息子の性的指向を、やっぱりおそらくわかっていたんだろうな、っていうこと。

性的マイノリティであることを母親に告白することって、どれほどのことなのでしょうね。

クイーンのボヘミアンラプソディー、みんな大好きな名曲だと思いますが(変調たまらないですねー)、歌詞の意味は、どのくらい一般的に知られているのでしょうか。フレディ・マーキュリーが同性愛者なことはよく知られていると思いますが、改めて、ボヘミアンラプソディーを聞いてみてくださいね。

“Mama, just killed a man.” “Mama, life had just begun.” フレディ・マーキュリーの男性性への苦悩葛藤、想像してもしきれないけれど、この曲を深く味わいたい方はこちらのnote記事を読んでみてくださいね。

【10分】ボヘミアンラプソディがめちゃくちゃ心に染みる歌詞解説|そうし先生(LGBT英会話) (note.com)

それから、 ドリアン・ロロブリジーダさんの魅力にも、ドはまり中です。

シホっぴ
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とても素敵な方です。一石を投じる映画だったということで間違いないですね。

「エゴイスト」そう、この映画は、お家で、この夏、我が家に2週間住まわせていた留学生2人と一緒に見ました。

実はこの夏私の家に迎えていた留学生さんは、たまたま二人とも、Biologicalは女性だけれど、性の自己認識は男性と女性の間、つまりノンバイナリーさん、なのでした。

自己認識の性と惹かれる性というのは別物ですが、彼ら(they)は、惹かれる性別については、女性でも男性でもよい、というパンセクシュアルさんでもありました。

マトリックス(表)をかいてくれて自分はこのへんにいて、ときどき自己認識の性が揺らいで、いまは、ここらへん、なーんていう話しを夜な夜な聞かせてくれました。

ストレート、ヘテロセクシュアルで生きていると人に説明をする必要がない。でも、医療的ケア児を育てているという普通とはかけ離れた部分を内在させながら普通に生きているので、そういう意味で、人にいろいろと説明する機会がある。

だから、この高校生2人が2週間という短い期間だけど家族になってくれて、どんな世界がいいかなとか、どんなことにPrideをもっているんだ、とか、聞くことができて、とても楽しかった。

留学生2人&しほっぴ&ゆりしゅん&パパ&子連れ友人家族が連日来訪(英語カフェ状態♪)という、豊かなにぎやかな夏でした。

そして、セクシュアルマイノリティについて考える、な夏でもありました。

She, her ではなくてthey, themと呼んでほしい(一人を指す場合単数形でも複数形を使います。they, them, their,theirsと呼称されることを好みます)。

Sister, brotherではなくてsibling。

Raising awarenessの大切さについても共感できました。

そして、すごく久しぶりに、エーリッヒフロム「愛するということ」を読んでいます。愛することは能動的な技術。

こちらの記事(当ブログ:人気記事1位)もどうぞ ↓

シホっぴ
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なお、こちらの続編を執筆中です。お楽しみに

Love me as I am, don’t make me feel less than I am. I don’t need to fit into your idea of perfect to be imperfectly great. 

私をこのままの私で愛して。私を私以下の価値しかないかのように感じさせないで。不完全でこのままで素晴らしい私のままでいいの、このままであるためには、あなたの思うところのパーフェクトな何ものかになる必要はないの。

愛について考える、もうすぐ人生の正午しほっぴでした。

ではでは。