ポジティブ英語

グリーフをテーマにする投稿を続ける意義

グリーフについてテーマにすること、そのこと、そのものに意味があると思っています。

障害受容×言葉の紹介37

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シホっぴ
シホっぴ
今回は、グリーフについて印象的な言葉を見ていきます。

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グリーフを話せる土壌が必要な気がしています

まず、グリーフについて話すこと、その機会が日本では少ないような、そんな気がしています。小児で亡くされた方のコミュニティってあるのかなぁ、どうなっているのかなぁ、っていうのが正直気になっています。単純に不思議に思っています。グリーフについて本ブログでは扱っていて、テーマにすること、そのものに大きな意味があると思っています。子供を亡くす=悲劇、時間が経つ=大丈夫、仕事もしているらしい=立ち直った、大丈夫そうだ。そんなわけあるでしょうか。きっと違います。

アメリカの患者家族会では、毎回、お子さんを亡くされた方たちがたくさん参加されています。複数ある部屋(同時並行でセッションが行われる)のうちの一つは、完全にグリーフに捧げられています。

セッションの内容は例えばこんな感じです。

Angel Familiy Support

Now What Do We Do? Finding Our Way Back

Recognizing and Respecting Grief Differences

The Impact of Time and Grief and Loss

Grief and Joy:Can They Co-Exist?

Remembering:A Creative Art Project などなど。グリーフとのそれぞれの向き合い方(違いを知ろう)、時間が解決するのか、喜びとグリーフは同時に存在しうるのか、こういったテーマ別セッションが設けられ、天使家族たちは、どんなふうに歩んでいるのか、をnarrative語っていきます。

隣の部屋では、Traveling with Aicardi 、Optimizing Your Family Time、Accessibly Van Tour、Aicardi Hackなんていう、小さな子供たちの親たちが、どうやって旅行しよう、家族の時間の最適化、どんな福祉車両にしよう、アイカルディがあるけど楽しむコツは?って必死で話し合っています。

小さな子供達の家族たちにとっては未知の世界ながらも、エンジェルファミリーを強靭にサポートするシステムそのものがあるということがとても支えになっています。そして、天使家族たちが泣いたり、大笑いしたり、抱きしめ合ったりしている様子をたくさん見てきました。

亡くされたご家族が気持ちを書き綴ったり話してくださることで、私はたくさんの学びをしてきました。経験をしたことがないから、想像を超えるし、時には赤裸々な告白に胸が引き裂かれる思いだけれど、思いを話してくれた方には、聞かせてくれてありがとうという気持ちで、ただその人の気持ちを抱きしめたいと思っている自分がいます。父の日、母の日、クリスマス、特にそんな日は想像し寄り添う気持ちを忘れないようにしたいです。

Sara Rian さんの詩を贈ります。

Every mother who has lost a child is living that nightmare. 

子供を亡くした母親はどんな生活なのでしょうか。悪夢を生きているのでしょうか。

The one you tell her that you cant imagine living. 

どんななのか、想像できない、想像のしようもない、そう友に言わしめるような、そんな生活です。

She is beyond imagining. She is surviving it.

想像を超えた生活を。なんとか生きています。

Stop telling her she is strong. Hold out your arms and let her collapse. 

強いねなんて言うのはやめて。両手を伸ばして抱きしめてあげて。肩をかしてあげて、泣き崩れさせてあげて。

シホっぴ
シホっぴ
肩をかしてくれる友達がいるほうがいい。泣き崩れさせてくれる友達がいるほうがいい。大丈夫そうだね、じゃなくて、まだだめだねって悲しい時に寄り添ってもらえるならそれがいい。

今、ゆりちゃんと、たくさんお出かけしているのは、もしかしたら怖いから。

ゆりちゃんの闘いを見ている人知っている人は多いほうがいい。

ゆりちゃんのお母さんとしての闘い応援してくれる人がいるほうがいい。

神様のプランは知らないけど。怖い。

肩をかしてくれる友達がいるほうがいい。泣き崩れさせてくれる友達がいるほうがいい。

もう一つSara Rianさんの詩を紹介します。
Find me there by Sara Rian

When I call you strong it has nothing to do with holding back tears or smiling while dying inside. 

あなたのことをつい「強いね」って呼ぶことがあるよね。別に、涙を流しちゃいけないとか、心の中は大変なことになっているのに笑っていないといけない、とか、そんなことを思ってないからね。

I mean you are strong for holding their memory and all of the love you shared in those tired arms and broken heart carrying it with you day in day out.

強いねって言葉の意味するところは、いろんな思い出を抱えながら生きているということ、その疲れ果てた腕の中に行き場を失った愛情を抱えながら生きているということ、壊れてしまった自分の心を携えながら、来る日も来る日も生きているということ、それって強いなって思ってるんだ。

Making sure the world doesn’t move on without them. 

世界がその亡くなった命なしで進んでいくことの決してないように努力している。

I call you strong because while every bit of you is drowning in their death you are holding their life above water. 

それって、強いと思う、あなたのどこを切り取ってもわかるよ、あなたは(大切な人の)死という経験によって溺れている最中なのに、その亡くなった大切な人の命を、生きてきたという事実が沈まないように、水面の上にしっかりと抱えあげているんだもの。

たくさんの試練が訪れていて、もう十分なのに、まだ見たことのない試練さえ訪れるのだろうか。そんな日がくるのだろうか。

強いね、なんて呼ばれたくない。泣かせてよ、って言い返そう

やっぱり強くなっちゃったねって泣きながら笑うのだろうか。

時間が経てば、それを誰かにnarattive語るのだろうか。そんなに強くなりたくない。

シホっぴ
シホっぴ
もう試練は十分だなって思ってるんだ。まだ考えなくて大丈夫だよね。いま、ここ、を大切に。

グリーフについての英文章は、今後もどんどん放出していく予定です。お楽しみに。

グリーフを語っていいんだ、ということをここで実践することで、”Ifeel seen”自分の存在がちゃんと伝わっている、見えている、市民権がある、この感情を感じていて大丈夫だと思える、人に伝えるときに安全に感じる、そういう人が一人でもいるといいなって思って書いています。

ではでは。