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東京おでかけプロジェクトに参加し、私にどんな変化が起きたのか?

東京おでかけプロジェクトに参加し、私にどんな変化が起きたのか?

生活×日常風景

シホっぴ
シホっぴ
大変遅くなりましたが、2025年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

1月の中下旬、いかがお過ごしでしょうか。

どうもどうも、こんにちは。

大変遅くなりましたが、2025年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

How are those new year’s resolutions holding up? 

新年の目標なるものを立てた方は、その目標に向かって邁進していますか。

新年の目標っていうのは、1月の中旬くらいになると、どうでもよくなっている人が多いらしいです。

そんな、1月の中下旬、いかがお過ごしでしょうか。

私は、1月=13月と読み替えて、1月31日が大晦日のような気持ちで、過ごしていますよ。年内に仕上げたかったことの続きをする猶予期間、のように脳をだまして過ごすと、けっこう捗る気がしています。

みなさんの、2024年、いかがでしたか。

私は、最初から最後まで楽しかったんですよね。しんどい時期もあったんですけどね(あったあった)。それでも、いつも人に支えられている感覚があったことが、とてもよかったです。肩の力がいい感じに抜けていた気もします。

まわりの人の力を信じながら、いろいろな挑戦をさせてもらえた、素晴らしい年になったなぁって思います。

シホっぴ
シホっぴ
1985年生まれの私は、昨夏に39歳になったんですけど、サンキューって心から言いたくなるような、ウキウキした、そんな年でした。

いろいろな挑戦をさせていただくなかで見つけた自分の至らなさ・課題については、今後に繋げていこう、みたいに感じています。

さて、素敵な活動をしてくださっている方々の存在にはいつだって支えられている私ですが、とりわけ、東京おでかけプロジェクトさんは、唯一無二のアプローチをしてくださっているユニークな団体だと思っています。

というわけで、今回は、

東京おでかけプロジェクト(代表 中嶋弓子さん)秀逸な企画に参加させていただくうちに、どんな風にマインドセットが変わってきたよ、とか、どんなことが自分に起きたと言えるのか、っていうことを感謝の気持ちを込めて書いてみたいと思います。

東京おでかけプロジェクト(代表 中嶋弓子さん)の秀逸な企画に参加

TOPのおかげさまで、波及効果(ripple effect)がたくさん起きてきたと思っています。

*TOP=Tokyo Odekake Projectです。

まず、東京おでかけプロジェクトのパンフレットの扉ページを引用させていただきます。

世界で一番赤ちゃんが安全に生まれる国、日本。

でも、医療技術の進歩によって救える命が増えると同時に、医療的ケアを日常的に必要とする「医療的ケア児」と呼ばれる子ども達や、病気や障害のある子どもが日本では増えています。

「呼吸器などの医療機器が必要だと、アラーム音が鳴ったり周りの目が気になっておでかけしづらい」

どんなに施設や制度といった社会的なインフラが整っても、病気や障害がある子どもと家族が安心して人の目を気にせずおでかけできる環境はまだまだ足りていません。

子どものケアに手一杯で、自分の時間を持つことが難しいご家族からは「わたしって何が好きだっけ」という声も。

東京おでかけプロジェクトの「“はじめて”のおでかけ体験」「親が“わたし”に戻る週末」は、そんなご家族の声から生まれました。

「行ける場所より行きたい場所」へ、どんどんおでかけしよう。街の人の目を変えていこう。

東京おでかけプロジェクトは、病気や障害がある子どもと家族がわくわくするおでかけ体験を提供します。

東京おでかけプロジェクト 代表 中嶋弓子

街の人の目を変える

病気や障害がある子どもと家族がわくわくするおでかけ体験を提供することと同時に、TOPって、街の人の目を変えていこう、って言っているんですよね。ものすごく共感しましたね。

どうやったら街の人の目って変わるんでしょうね。

私は、“ストーリー”を想像することができる人が増えていくことからかなって思っています。

一緒にメイクを楽しむ、一緒に飲む、一緒に本を楽しむ・・・そういったことをするうちに、きっと、“障害児のお母さん”っていう人にも、趣味嗜好があって、ストーリーがあるんだ、っていうことをちょっと想像することができるようになる、かもしれない。

シホっぴ
シホっぴ
たとえば私には、30歳で子供を産むまでの人生があって、ゆりちゃんとすごしてきた10年がある。

30歳で始まった新しい人生は、それまでの30年がわからなくなるくらいの衝撃

どうやって前に進めるのか

Is it even possible?

可能なのかな、って絶望と孤独を知った。

それで、ゆっくりペースの温かくて優しくて幸せな時間が始まって、知らなかった方のストーリーを生きる経験をしている。

ご家族のストーリーを想像することができれば、支援の仕方にも変化が出てくるのではないかと思います。

TOPのイベントに、時間を工面して出てくるようになった私ですが、街の人の目がすこしだけ変わるのかもしれない、っていう期待の気持ちも持って参加している気がします。

弓子さんが使命にしていること、社会への提言、それに共鳴をしている人が集まる日、TOPイベントで様々な人で同じ空間を過ごすと、I am you. You are me. 支援している人とされている人の区別が曖昧になっていく、そんな感覚になります。

飲みに行きましょう

弓子さんとの出会いは、東京おもちゃ美術館のスマイルデーでした。

お母さんにも休息が必要だ、とか、社会の目がいけないと思う、とおっしゃって、続いて、平日の夜に飲みに行く場合は子供をどうするのか?(飲むのは)昼のほうがいいですか?・・・

出会い頭に矢継ぎ早に(笑)質問されました。衝撃でしたよね(笑)

そして私は、出かける際の苦労や懸念とかを、この人なら聞いてくれるなぁって、気づきもしないニーズに着目している彼女に、ぽつりぽつりと伝えたんですよね。

それが出会いです。

日陰の歩き方を満喫していた私

日陰を歩くことが決定した、みたいな気持ちでいた私。

娘は可愛くて苦しゅうないです、ささやかな幸せを大切にしています、お医者さんも看護師さんもいろいろしてくれて、本当ありがたいです、みたいな私。

私ったら、口を開けたら、感謝と謙遜。本心ですよ。

でも、社会から期待されている“扱いやすそうなほうの”障害児のお母さんでいたほうが得策、みたいな無意識が働いているのかもしれない。

そうすると、聖人発言(?!)が多めの私に、弓子さん、自分が好きだったこととか忘れてないか、本当は飲みに行きたいんじゃないか、思い出せ!って、すごい迫ってきたんですよね(笑)

出会った日の別れ際にもらった言葉は、

今日の帰り道に道端の花でも踏んづけてみてください!でした(笑)

こんなところにお花が咲いているな、と地面を向いている私に変化を求めてくる人が現れた瞬間でした。

TOPの稼働とコロナ突入

コロナ前にTOPは稼働していました。

そして、コロナを経て、本格稼働した、みたいな感じ。弓子さんは日本財団で働いてきたキャリアがあります。

連絡を頻回にやり取りするようになって、私のような一人とのやりとり、なのに、聞き取りを丁寧に重ねてくれたのに感動しました。

私との連絡量がこれだけですから、各所との連携、連絡量がどれだけかと想像するだけですけど、そのお仕事量に頭が上がりません。

誰でもできることではないなぁいつも思っています。

銀座におでかけ、について

銀座で、薔薇を愛でて、プロカメラマンに写真撮影してもらいましょう、そういう時間が必要でしょうよ、と言われたとき、正直、ちょっと想像できなくてですね、“ほとんど”必要ではないかも、と思いながら、きょとんとしながら、へぇ!なんて言いました(笑)

その時点では、今のパンフレットのような(って自分が載っている写真なのですが)、イメージが出来上がっていない段階なので、ぜひ行ってみたい!ではなかったんですよね。

(ここは小声で)それいるの!?って思ったんですよね。(結果のちに必要な時間だったんだなと知ることになります。)

東京おでかけプロジェクトの存在がちょっと気になっているけど、まだ参加したことのないママってたくさんいらっしゃると思うのですが、その中には、“そこまでしなくても別に私は大丈夫”って思っている方がたくさんいらっしゃると思うんですよね。

でも、でも、ですよ、自信をもってオススメしたいんです。2時間のご自愛タイム。必要のなさそうなことをすることの贅沢。

そのインパクトって凄いんですよね。ぜひドアをたたいて参加してみてください。

東京おでかけプロジェクト
病気や障害のある子どもとその家族の「ときめき」を大切に、「行ける場所より行きたい場所」へ〜東京おでかけプロジェクト

https://jammin.co.jp/charity_list/250106-tokyoodekakeproject

文喫へおでかけプロジェクト
本とコーヒーの香りに包まれて、病気や障害がある子どもの親も「わがまま時間」を。

https://note.com/tokyoodekakepj/n/na114e0431cd2

銀座のあのあと、”わたし”のあれから。https://note.com/tokyoodekakepj/n/nf061051b5029

意図をもつ

華やかな場所自分にはunfit合っていないな、というように感じてしまうというか、とてもじゃないけどちょっと私なんかには難しいなと後ずさりしていた私。

銀座に行くって言ったって、その間ゆりちゃんどうするのよ、それが最初の疑問でした。

足踏みする人に丁寧にやってみようって語り掛けて外に連れ出すっているのはものすごいエネルギーですよね。参加者ひとりひとりと重ねてきた時間、ありがとうございます。

それぞれの人生の華やかな1ページを彩ったとおもいます。ただ集まったんじゃなくて、ちょっと歯が浮くような思い切った華やかなことを、意図的にした、みんなでしたことにはとてつもない意味があると思いました。

半径1メートルを笑顔にする

弓子さんって、半径1メートルの人を笑顔にするぞ、っておっしゃるんです。

弓子さんの近くで、最も、なのかな、(そういう方たくさんいらっしゃるとおもうんですけど)エンパワメントされているうちの一人として、書かせていただきます。

半径1メートル、だなんていっても、弓子さん、人脈広いので、いま京都にいます、佐賀にいます、いま富山です、ちょっと栃木に、とかそんな生活。

軌道が逸しているんですけどね。で、本当に半径1メートルに入ってみたところ日々爆笑させられているので、身近な人を笑顔にしていきたいんだぞ、っていう言葉に狂いはなさそうです。

弓子さんのいいところ

  1.  センスがいい。そして、絶対的な自分の美意識を信じている。リュクスなことが好きでしょう、と言ってくる(いろいろな人の中にある、そういう面を引き出してくれる。そういう話をしていいのは新鮮で嬉しい)
  2. 実行力がある。自分大切にできていますか、遊ぼう、って詰めてくれるところ。(おせっかいって自分で言いながら、たくさん誘ってくれるのは本当に嬉しいです。その気になってきます。みんなに着火するのがうますぎる)
  3. 当事者じゃないというスタンスで限りなく近づいてくる。違うからこそ、理解しようとアプローチしてくれていると感じる。当事者間で築かれる関係とは、また一線を画した大切な関係が作れているな、と思う。
  4. ちょっと要求が高いところ。障害児の母だからというフィルターもなくきてくれるかわりに障害児の母だからしょうがいないか、みたいな半人前でカウントする(これるか、これないか分からない人)、みたいな甘さもない。このくらいがんばってね、が高いから、自然と私も頑張っているというか(いや、何もしていないですけど)。知らない世界に連れて行ってくれる存在
  5. 一緒にいると、いろいろな造語とか思いついたり、いい案が降ってきたり、面白いことが起きている。安心して話せる、魅力的な人です。

ひとつ詩を紹介します。

Empathy: Let me hold the door for you. I may have never walked in your shoes, but I can see your soles are worn, your strength is torn under the weight of a story I have never lived before. Let me hold the door for you. After all you have walked through, it is the least I can do.” Morgan Harper Nichols

ドアをとってあげる。さぁどうぞ。

私が経験したことのないストーリーを生きているあなた。

同じ立場に立ったことはないけれど。あなたの靴はすり減り、力なくボロボロになっているのが分かる。どうぞ歩きなさい。ドアをおさえててあげる。

すごく小さなことだけど、あなたのために私ができること。

東京おでかけプロジェクトのデザインドアをモチーフにしたものに決まったとき、この詩がぴったりだなぁって思っていました。

最近気がついちゃった、“言わなくなった悩み”

その1は、“自分の時間がない”、これ圧倒的に言わなくなりました。

シホっぴ
シホっぴ
自分の時間取るようになったからですね。その気になれば自分の時間ってとれるってわかったことが本当に良かったです。

自分の時間とっても、誰も悲しまない。そればかりでなく、むしろ、みんなが“お母さんが休めているみたい”=“よかったね”って言ってくれる。これを実践形式で何回も練習させてもらってるんです。

“(ベッドの横に張り付いてばかりで)身体を動かす時間もない“、と前はこぼしていた私でしたが、今は、ジムに行く時間を確保し、ジムに通って鍛えています

その2は、夫が何もケアのことができない、これ言わなくなりました。夫ができるからですね。

TOPがあるから、といって、娘を預けて息子も預けて外に出る日が増え、だんだんパパも娘のことを長時間預かるのが上手になってきたのです。(その最たるものは、1週間のアメリカ旅行といえるでしょう。)

家で待っている家族が幸せかどうか、っていうのはすごくキーですよね。家族への後ろめたさから自分らしく遊ぶのを躊躇していることが往々にしてあると思うので。

弓子さんってそこにもよく気が付いていて、必ずイベントでは、お土産があります。

家で待っている人に。家族への心遣いが感じられる、とても素敵な視点だと思います。

また、イベントで顔を合わせる機会があると、しっかり弓子さんが家族ひとりひとりに話しかけているんです。

これはものすごく大切な視点だと思います。

そうやって丁寧にコミュニケーションとってくださっているからこそ、また次の“お出かけしたいな”って言った時に、楽しんでおいでって、(夫が)午後半休を駆使して送り出してくれているんだろうと思います。

シホっぴ
シホっぴ
どうやら、参加すると楽しい、っていうのが記憶に刷り込まれているみたいです。

毎回、ちょっと躊躇するほどにハードルは高いんだけれど(たとえば、メイク講座は、すっぴんで表参道に集合、でした(笑))結局参加してよかったなーってなっています。

参加者はお互いの目をまっすぐ見つめ合って、今日ここにたどり着いたことを称えあう雰囲気というのが必ず発生しているんですよね。

意図をもってご自愛する時間をとること、それを承認してもらうこと、みんなで喜び合うこと。これがどれだけご家族の力になるのか。

もちろん、マッサージにいって疲れをとる、というお金の使い方もありますよ。それに、そうしているママはたくさんいます。

でも、この人生を乗りこなすのに必要なのは、きっともっともっと華やかなこと

一生忘れられないようなこと。

2025年も行くの一択

これは、私から出てきたTOP名言?といわれているのですが、この行くの一択、っていう言葉には、自分自身も支えられています。

(アメリカの友達が遊びにおいで、って言ってくれたけど、たくさんの行かない理由があるのに、行くって決めて楽しいことをするとすごくいんだって学習してしまったから、行けてしまいました。)

2025年は、行くの一択、をますます実行して行けたらいいんじゃないかな、と思います。というか、師走、TOPからお手紙がきて、「行くの一択」って書いてありました(笑)

どこに行くんだろう。

Dr.Seussの大好きな絵本から引用します。

Today is your day. きょうはあなたの日です。

You’re off to Great Places.素晴らしい場所へ。

You’re off and away. (offっていうのは、すごく遠いところへ行くイメージですね。)

どこまでも遠くへ。

2025年も楽しくなりますように。

今年も、その時々の気持ちに合わせたプレイリストも引き続き作っていきます。

お正月に作った、いい一年を願って作ったプレイリスト

https://music.youtube.com/playlist?list=PLtwEaamtGmtUOdLpIxHwVSbdNcKwvg-sp&si=Q5QFN6GvhbKGpoUa

先週ゲレンデで久々にスキーをした後に作ったプレイリスト

https://music.youtube.com/playlist?list=PLtwEaamtGmtUFl3WkzXdyv-GjU8OpgIlQ&si=dxzCQGAKnn94mqu0

忘れらない人がいる人に贈りたいプレイリスト

https://music.youtube.com/playlist?list=PLtwEaamtGmtVJwjg0DPqk6rIep59AqlZY&si=d_RP6wy3rMxOb4kQ

障害児の娘をもつことになった自分を想って作ったプレイリスト

https://music.youtube.com/playlist?list=PLtwEaamtGmtXvNxgIZsQLmZ4jV3xWjSIS&si=-RYVSJ9BhAAR11P1

ではでは。