ポジティブ英語

海外のアイカルディ症候群のお子さんをもつお母さんブリタニー・ミラーさん。

海外のアイカルディ症候群のお子さんをもつお母さんブリタニー・ミラーさん。

障害受容×言葉の紹介10

☆<障害受容×言葉>の一覧はこちら
https://shihoppi.com/tag/words/

シホっぴ
シホっぴ
今回は、『待つ』をテーマにした詩を紹介します。海外のアイカルディ症候群のお子さんをもつお母さんブリタニー・ミラーさんの作品です。

To the mothers who wait

いつも待っているお母さんへ

Placing your beloved, fragile child in the hands of surgeons and nurses. You wait anxiously watching the surgery status monitor and praying all goes well. And then do it all over again, again, and again.

最愛のはかない子どもを外科医と看護師の手にゆだねて、すべてがうまくいくように祈りながら手術のステイタスモニターを不安そうに見つめながら待っているの。そして、また同じことを最初からやるの、もう一度。アゲインアゲイン&アゲイン。

You wait countless times at doctor’s offices, hoping that this appointment will be the one with all of the answers. And then do it all over again, again, and again.

今日こそすべての疑問への答えがもらえるんじゃないかって願いながら、また今日も医師の外来診察を待っているの。それで、またおなじことを最初からやるの、もう一度。アゲインアゲイン&アゲイン。

You wait as you watch a thousand therapy sessions and celebrate every single milestone, no matter how small. and then do it all over again, again and again.

どんなに小さいことでもひとつひとつ達成したことを讃えながら受けてきた千回もの理学療法のセラピーの時間。ずっと待ってきた。小さなマイルストーン(達成の節目)をね。それをまた一からもう一度。アゲインアゲイン&アゲイン。

You wait as you hope and pray that this medication will finally be the one to bring your child relief… and then do it all over again, again and again.

このお薬こそは、って期待して祈って待つの。このお薬こそが私の子供についにリリーフ休息をもたらすのではないかって思いながら待つの。それで、それをまた一からもう一度。アゲインアゲイン&アゲイン。

You wait for hours at a time on the other end of phone calls with insurance companies, pharmacies and DME providers, waiting to finally talk to a manager to advocate for your child’s need. and then you do it all over again, again and again.

あなたの子供に必要なものについて子供のために代弁するために上層の人に電話を繋げてもらえるのをあなたは待っているのね。時に数時間も。電話の相手は、保険会社だったり、薬局だったり、医療物品の支給に関すること。それで、また一からやらやるの、もう一度。アゲインアゲイン&アゲイン。

You wait at the millions of meetings with educational and healthcare professionals, coordinating the crazy life of services and supports your child requires, and then do it all over again, again and again.

子供に必要なサービスやサポートをアレンジするためにね、重ねてきた教育関係者や医療関係者との100万回ものミーティング。それでまた最初からやり直し。アゲインアゲイン&アゲイン。

You wait for friends, family, society to take a moment to understand, relate, include, consider, even help, and then you do it all over again, again and again.

友人や家族、社会がね、理解できる瞬間をあなたは待つの。共感してもらえる瞬間を待つの。インクルードしてくれる仲間に入れてくれる瞬間を。あなたのことをよく考えてくれる瞬間を。考えてくれるばかりでなくて手助けさえしてくれる瞬間を。また最初からやることになる。アゲインアゲイン&アゲイン。

You wait. You wait for the inevitable hardship and trials, you wait for the miracles and tears. You wait for the child you love so desperately to progress and grow, and then beg for more time, more years. You wait to become the person you want to be, all along that woman has arrived. Each moment of waiting, wanting, and weeping… with your incredible child by your side. You wait, just wait.

あなたは待つ。不可避の困難や試練を待つし、奇跡がおきる瞬間や涙が流れちゃうような瞬間も待つ。どうしようもないほど愛してやまない子供が成長するのを進歩するのを待つ。それで、もっと時間をくださいと、もっと何年も一緒にいさせてくださいと懇願する。なりたい自分になるのを待つ。その女性がついに訪れるまで。待つこと。ほしがること。涙がこぼれること。そのすべての瞬間。あなたの隣には、可愛い子ども。あなたは、待つ。いつも待つ。ただ待つ。

They are worth waiting for.

だってそれらは、待つ価値があるものだから。

-written by Brittany Miller, mom to the bravest girl
世界で一番勇敢な女の子のお母さん、ブリタニー・ミラー

シホっぴから一言

シホっぴ
シホっぴ
今回は、『待つ』をテーマにした詩を紹介しました。

ゆりちゃんが、右の手と左の手を合わせました。クラス中が湧きました。ゆりちゃんにその瞬間が訪れたのは、つい先月です(小学1年生の9月)。

たまたまかもしれない。たまたまかもしれないけれど、右手と左手が触れました。

身体の中心を正中を認識するというのは、0歳児のごく早い段階で起きる発達です。

右手が左手をみつける。左手が右手を見つける、手のひらを合わせてぱちぱちする。

このようにして身体の中心について学習するのです。子供が初めてぱちぱちをしたときってきっとみんな嬉しかったと思います。

しかし、忙しい毎日の中では、忘れてしまうかもしれない。

でも、この小さなマイルストーンを長いこと長いこと、実に6年も待っているお母さんがいました。私です。ずっと待っていた瞬間の訪れでした。

私以上に歓喜の気持ちを爆発させてくれているグループの先生方を見て、私は嬉しくて涙がこみあげました。

心の中では滝泣きです。もう一回やってくれるかはわからない。習得するかはまだわからない。

シホっぴ
シホっぴ
身体の学習には忍耐が必要で、また私は、待って待って待つのかもしれない。でも、待とうと思う。

They are worth waiting for.

だってそれらは、待つ価値があるものだから。

ではでは。